「小さいうちにPC慣れを」、葛飾区のフューチャースクールで実証実験始まる

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20101105/353832/?ST=network
総務省が実施している「東日本地域におけるICTを利活用した協働教育の推進に関する調査研究に係る請負」(「フューチャースクール推進事業」の実証研究)の実証校の一つである葛飾区立本田小学校で、タブレットパソコンなどを使った授業が始まった。2010年10月13日に報道機関にモデル授業が公開された。

今回総合学習のモデル授業を行った鎌田尚子先生は、ICTを活用した授業について「生徒がパソコンを喜んで使うので、授業の意欲付けに効果が高い」と評価した。一方でコンテンツやソフト開発の必要性や、生徒が作成したものを残せない、音の出るソフトは多人数で同時に利用できない──などの課題も感じたと説明した。社会や理科の授業では、調べ物をする際にインターネットも積極的に利用しているという。不適切なWebサイトへのアクセスはブロックする仕組みになっているので、安心して利用できると説明した。また、生徒がパソコンに夢中になり、集中力が下がるのではないかという質問に「そういう傾向は見られない」と答えた。

 同校を含む東日本地域の実証校5校は、今後2011年1月下旬までICTを活用した授業を行う。NTTコムは実験の成果を2011年2月をめどに報告書としてまとめる予定である。