電通 アベニューA レイザーフィッシュ社長、渡邊 竜介さんのブログ/より

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地球温暖化問題については、人類はもう後戻りできない最終ラインを超えつつあるとも言われています。地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量に関しては、彼の「不都合な真実」によると、米国一国で世界の30%以上を排出しているそうです。その米国が、今こそ変わらなければならない。これからの10 年で、化石燃料による発電から、太陽発電、風力発電地熱発電といった二酸化炭素を発生しないエネルギーへ、100%移行しなければならないと、訴えています。現状を鑑みると大変大きな目標に感じますが、これを実現することこそが、地球温暖化を阻止することであり、国家の安全を守ることであり、悪化している経済を再活性化させる、唯一の手段であるとのことです。

 「不都合な真実」によると、我々日本の炭素排出量は、世界の3.7%です。しかしながら、一人当たりの排出量を見ると、米国、ロシアに続き、EUに並び、世界平均を2倍以上上回る規模です。我々のエネルギー消費量が、そういった高いレベルだということであり、対岸の課題では全くないと、感じます。

 こういった中で、これからの広告業界の役割は何でしょうか? 今後グローバル企業は、環境対策を一層本格化させます。多かれ少なかれ、最強の競争優位戦略となることでしょう。そうした企業の戦略、取り組みを、しっかりと消費者に伝えること。同時に、こうした地球規模の最重要課題に対して、生活者一人ひとりの理解を、正確に啓蒙喚起していくこと。これが、コミュニケーションを誰よりも上手く司る広告業界の、今後最も重要となる務めではないでしょうか? 経済の発展を次の世代に、地球を次の世代に、残していくために。広告の真価が問われることになります。

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すみません、お借りしました。